独りの森

これからは母は家で独りだ。
 寂しいのか今日は何して遊ぶ?何して遊ぶと言葉を繰り返す。
昼前に私1人で祖父の見舞いを終え。家に戻り皆でダイエーで昼に回転寿司を食べる。
 帰りに隣接している住宅展示場で家を見るが私自身家にはほとんど興味が無い。
 定住すればそこから動く事は出来ない。転勤もほぼ不可能になるから…。
そうどこであろうと住めば都である、しかしまた昔からの土地が自分にとっては大切だ…。
 妹が結婚して近くではあるが移り住んだ家がある以上、今は実家で独り住む母は孤独だろう…。そうまるで森に取り残されたように…。
 それは寂しい夜明けの始まりである…。
 帰りはももたろうのヒレカツの夕食をテイクアウトして大阪に戻り明日からの仕事に備えた。