白蟻が寒い中、木に群がっていた。
眺めていると隊列を作ったりコロニーを形成したりしている。
そんな一匹一匹を眺めていると。
果たして私との白蟻となんて少しの差しか無いのではないかという感慨が湧き起こってきていた。
おびただしい命を作成して、またそしてコロニーを作成して命を連鎖していく微かな命たち。
何のためにだろうか。
また、私も少しばかりその白蟻を進化させただけの微かな命の一部だ。
昨日は小学生の児童がトラックにはねられて死んだよ。
また今日はビルの4階で火事が起こって28人が死んだよと…。
私も急に訪れる死をなんとなく覚悟しながら生きて行くのだろう。