西から南へ…

ヘルプで来ているU田さんが飲みに行きたいと。支店の近くの居酒屋で少し飲む。
しかし、前の職場の同僚からのメールで今日は久々に大阪市内で会う事になっていたので早々に私だけ切り上げてB天町へと向かう。
 その同僚とは女性で以前に私が彼女に恋心を抱いていた…。
 それは、まるで今読んでいる村上春樹の『国境の南、太陽の西』にシチュエーションに似ていた…。
 そうリンクしていた…。

 現地で向かう場所がわからずに電話をすると迎えに来てくれると。
 久々に会う彼女は少しばかりは老けていたが、以前の瑞々しさは失われていない様子に見受けられた…。
 その高層ビルのパーティ会場は或一室で、セレブ気分を味わえるでしょと。確かにその大阪の夜景を一望できる眺めはすばらしかった。
 その部屋の持ち主の黒い小型の犬が寄ってきてワンワン、ペロペロと人なつこい。
 しかしそのパーティは普通の様相では無く何か金銭の臭いがぷんぷんしていた。
それは案の定化粧品の売買の雰囲気で机の上に置かれた高額な品を売る為のマルチの会だと私は認識した…。
 最終電車を確認していたのでそれに間に合うようにお礼を言って退散したが、慣れない場所の為、少しばかり迷って地下鉄に着くと終電が目の前を発車してしまった…。
 何処迄行こうか迷った挙げ句、N波でいつものネットカフェで就寝した…。
 最悪な夜だなと一人ごちた…。