大阪港から志布志へ

仕事を17時に終え同僚が送ってくれるとの事で
フェリー乗り場へと向かう
連休で大勢の人
17時55分の定刻を少し過ぎて出発した
デッキから見える灯台や波の揺れるさまを見ながら
以前に上海へと向かった船の事をおもいだしていた
すぐに風呂に入ったが外の風景はガラス越しにくもっていた
二等の寝台は少し狭かったが揺られながらしだいにうつらうつらと睡魔が襲ってきた
すると不意に
「船は出ていく殺意は残る 女の服を着せられて」
と…中島らもの『南京町から』のフレーズが波のように
眠る夢の先にまでまとわりつくようだった