再び木曽路へ

 Y田屋で昼食。
太麺だがスープが豚骨醤油でなかなか美味しい。
一眠りして三岳村を目指す。
奥地の温泉の看板が見える。その横を流れる慶大な川の向こうにライトアップされた氷が表面を伝いながら覆っている渓谷の素晴らしさを眺めながら…。
 今度は仕事では無くゆっくりと温泉に浸かりながらこの雄大な景観を楽しみたいと思った。
 その後王滝村へと向かうここも奥地でここからM市へ戻るのはかなりの時間がかかりそうだ。
しかし楽しい、心がうきうきする。未知の土地はいずれにせよ楽しい。
 旅への希求が溢れんばかりの私の心を少しばかり満たすのは限り無く文明から離れ奥へと向かう最中に密かに巣食うその土地の空気を吸う私の呼吸に対する静かな…唯静かな…生息する何ものかである。
 そうそれはなにであってもかまわない…。