洛陽

 洛陽に着いたのは17:24
 改札に行く迄に洛陽の地図を老婆が売っているので買うが、外に出て地図を良く見ると、定価が印字されていた。私は5倍くらいの値段を払っていた。猛烈にハラがたったがどうしようもない、これも洗礼か…。
 洛陽ではホテル情報が無く夜も遅い為、またしても客引きに付いて行く。駅の裏の汚い宿。あきらかに外国人は泊まれないので外国人割り増し料金で闇で泊まる。
 後で知ったが駅前のホテルが外国人専用でドミも有り格安であった。

 洛陽は昔ながらの古い都としての威厳も今は無いように感じられた。洛陽には私が好きな三国志の英雄の関羽が祀られている関帝廟がある。
 バス乗り場で関帝廟へと行きたい旨を話すと車掌がこのバスに乗れと5元のキップをよこしたがそのバスが発車する直前に車掌は降りろと言い出した、そして向こうのバスだと私を連れ出しそのバスへと乗せるとそのバスの車掌に1元を渡し関帝廟迄こいつを乗せてくれと言ってる様子だった。またしても私はカチンときたが言い返せる術も無く無知の為に5倍の料金を払ったかとため息がでた。金額の問題では無いぼったくりされたという気分を害した私の精神の問題である。こうして旅人は中国が嫌になるのだなと思った。
 関羽の墓は小高い丘になっていた。関帝廟ではやはり三国志人気があってかお土産屋の人も日本語を話すがここでもぼったくりで、関帝廟の外では5分の1の値段で売ってるのを日本人とみるや平気で高額にて売り付けようとした。私はもうお土産を買うのをすっぱりと諦めた。昼はラーメンを食べ、ホテルへ帰る道すがら露天で南京錠を買った記憶がある。ホテルへ帰ると今度は宿の主人が男を紹介してここの用心棒だから50元払えと言ってきた、何かトラブルでも有れば困ると思い素直に支払ったが、ここで怒りは沸々と頂点に達しようとしていた。