生の行動指針

脳梗塞を発症し、その後何年も介護施設で車椅子の生活で、その後病院のベッドの上で食べる事すら出来ず他の臓器は健康なために胃ろうで栄養を取って生きながらえた祖父を思い出していた。あっけなく終わる命と生きながらえる命との差はその個体の強さによるのだろうか。そう考えていると連綿とこの地球で続く命とその外に広がる宇宙を思うと目眩が私を襲った。そして我ら何のために生かされているのか。その根本の懐疑に怯える時に天然の旅情につかなくてはならないとの思いが益々募ってきていた。