栗ご飯

遅めの夕食だった。焼き魚と栗ご飯だった。いつもは食べてる時には話さないのだけれど今日は何故か「栗ご飯美味しい?」と聞いてきた。昔小学校の給食で食べた栗ご飯が好きだったと言ったのを覚えていたのだろうか。だが正直この栗ご飯は美味しく無かった、というか私の口には合わなかったけれど、美味しくないと言うとまた険悪な雰囲気になりそうなので「普通だよ」と言ったら、「普通てことは美味しいて事やん」と反論された。もはや俺の少しの気遣いもわからないのだなとお互いの向いている方向の違いに今更ながら癖癖とした感情ばかりが募ってきた。