フリーハグ

久々の難波の移ろいに新鮮さを感じる
戎橋ではフリーハグを掲げた人が歩くのを横目で不思議に感じた
腕時計が止まっていたので心斎橋の時計屋で電池交換を頼むが
「電池は半分ほど残っていますよ、動かないのは内部の問題じゃないでしょうか」と店員が言った後
「残念ながらこの時計は修理することが出来ないのです、申し訳ございません」と一方的に言われる…
もう何年も愛着のある時計が死んでしまったことに対するその場の当惑と狼狽は隠しきれなかった
次は何十年も修理して使える時計を買おうとロフトへ行ったが気に入ったものは無かった。

時間がきて
去年の実務の新年会を心斎橋にて
寒い日には鍋が一番だろう
帰り道、再び寒夜を歩いていると
寒そうな男を挑発するような格好で
横道から手招きをする聾唖の娼婦がいた
無償の行為のフリーハグと有料の娼婦の差異について考えざるを得なかった…。