砂漠の陰影

サバクへの遥か向こうに月が出ていた。
砂漠の真っ暗な家に差し込む光が旅情をかきたてる…。
「砂漠の果てに行き倒れが理想だな。」とKが言った。
やがてその身体から命の火がもれる迄は生きるのだろう…。

サバク (Suiko books (115))

サバク (Suiko books (115))