鬼巌城

 須磨区を廻る。
団地が多い。
 まるで鬼巌城のごとくにそびえたつ。
風が強かった
 日本人はこんなにも多いのかと
人それぞれの人生、他人の人生とは無縁だと感じた…。
 自分と自分の家族を守るのが精一杯だ…。
やがて、インドのコルカタ(カルカッタ)のマザーテレサの家を思いつつ
 所詮は他人の命、と全く他人事に処理する自分に言い訳を考え…。
インドの最下層の人とは全く違う生活をおくる自分に恥じを感じたが…。
 それだけであった…。感じるだけで行動は起こさないのか?
自問するが答えは出なかった。いや答えは出ていたのだやはりこの生活からの脱却は出来ないのだと…。