大脱走

 芽衣が脱走した。向かいの家の庭の木の下でジッとしている所を発見。
家に連れ帰る途中でなにかしらの恐怖におののき捕まえていた私の手をニャオーと引っ掻きおしっこも漏らした、何がそんなに恐ろしかったのかは不明。手の甲が裂け血が流れ出す…。アロエをその傷口に擦り込むと痛みがすーとひく。

 昼にミナトに戻り、ポンの水槽を洗うが…水槽へ入れる水を風呂に汲みに行っている間に脱走するポン。入れていたバケツから逃げ出し隣のベランダへと。
 細君はたまらず、お隣へ行って説明してと。私はまさかスッポンが逃げたのでとは言いたくなかったが他に方法が無かった。お隣のベルを鳴らすと御主人が出た。事情を説明すると、見てきますと。ベランダからビニールに包まれたポンをはいと手渡ししてくれた。
 ありがとうと感謝の言葉。今度なにかお礼の物を持っていかないとねと。
 今日は大脱走の日に認定しようか…。