群馬にて

何故か休みの日なのに朝早く目覚める。
今日は11時に細君が来るとの事。
 レンタカーを手配してK温泉へと向かう。
G県のK温泉はそこかしこに雪がまだまだ積もっていた。

 雪の積もりを後目に旅館組合で宿を決めてチェックインし中心街をめぐる。前回の添乗員の時は観光しなかった湯畑に行く。
 硫黄の臭いが湯畑に近づくにつれ強烈になる。細君は卵の臭いがする、臭いとしきりに嫌がっていた。湯畑は源泉が湧き出、湯気が上がり温泉の確かな真実と言うか温もり?いや熱さの熱気が伝わった。
 しかし、見る私の手足は寒いことこの上ない
湯畑の観光案内所でパンフレットをもらい見ていると後で行こうと思っていた白根山が封鎖されていると書いていた。
 案内所の係りの女性に聞くと冬の間はスキーはできるが観光としては空からの遊覧飛行のみですと。せっかく以前見た湖面の美しさをもう一度と思っていたが今回は果たされ無かった。
 細君は足湯にすこし浸かってその後土産屋を廻り宿へと戻った。
 宿へ戻りひと風呂浴びて夕食にしたが唯一イチゴが美味しかっただけだった。
夕食を食い過ぎて夜中迄腹痛で眠れなかった。細君は連日の疲れですぐに寝入っていたが、幾度か悪夢にうなされていた。
 私は腹が痛いままにウィスキーを飲みながら虚ろな意味の無い妄想に耽るばかりであった。