亀ラジオ

 はっと目が覚めた。やばい、学校に遅刻すると思ったがよくよく考えると既に学校は卒業していた。しかし会社勤めの仕事が待っていた…と思ったが今日もまた有給日だった事を思いだした。
 少しばかり暖かくなってきただろうか?と照る日の庭を歩いていると、微かに誰かの話声が聞こえてきた。
 足下を見ると小亀が一匹のそのそと歩いていた。どこから迷いこんだのだろうか?その亀をひょいと手の平へ乗せるとなんと亀からラジオの声が聞こえてきた。そうか、TV付きやラジオ、カメラの付いた携帯があるこの御時世ではラジオ付き亀がいてもおかしくは無いかとも考えた。