煙草は寝て吸え

派遣会社の一斉登録会へ行った。そこで偶然にDのおしゃれさんにばったり合った。会場に入るとグループごとのブースに分かれていて学生がほとんどであった。彼が登録用の写真を忘れたと言うので、早急に撮れる写真屋を知らないか?と聞いてきた。私はそういや前に薬の営業をしていた時にこの近くに医者兼写真屋があったのを思い出した。そしてすぐに電話した。「もしもし」と私は以前のコールセンターの対応を発揮して、多少は何故かオねえ言葉になりながらも素晴らしい電話応対で医者に電話した。しかし、医師の奥さんが出て、もう引っ越してそちらのあたりにはいませんのよ。と言った。私はどうにかここらへんで写真屋さんを知らないかと聞くも奥さんは知らないと繰り返すだけであった。ちなみにそこでもらった求人募集のチラシに仲積社がアルバイト募集であった。その隣の募集を見ると23万円以下の月収の証明書を役所に提出すると。還付金が出るとの事であった。

 次の日か、知らぬが。今度は合同就職面接会へ行く事にした。makunが一緒に行くと言い出した。ダンスの制服で面接するとの事である。へんなのと私は思いながら一緒に会場へ歩いて向かっていると後から走ってnamoが追いかけて来た。    
 さて、或ホテルの一室にて彼女と泊まろうとする。そのホテルは最近完成したばかりでピカピカであった。私たちは最上階に部屋を取った。夕食をとり、ホテルの部屋へ帰り。したたか、酒を飲みタバコを吸った。急に騒がしいなと窓の外を見ると。なんと最上階にもかかわらず。消防車が来て、すぐ窓のそこに隊員もいた。えっ?と私はとっさにパニックになった。別に火事らしきものは見当たらない。しかし、隊員が窓を叩くので仕方なく窓を開けると隊員ははしごに乗りながら、あのでかいホースを突き出しわたしの足下へジャーと噴射した。たしかにタバコの火のかけらが部屋の足下のじゅうたんを少し焦がしていた。しかし、消防車が来るほどかと訝ったが。私は火事を起こす男として、この町では危険人物として、少々名が通っていたのであった。
 次の日か、また知らぬが。高校の同窓会があるという事で早速会場へ向かった。宴会場で座る席を探していると。KKコンビがいた。彼らの前に座ろうとすると結構いやな顔をされた。 次の瞬間。携帯にメールが来ていた。同窓会があるとの事で参加されたしとの内容であった、同窓会開催の時間の1時間前に着くように電車に乗って、紀勢線を南下した。長い電車の旅の為、一本くらいいいだろうと。電車の中でタバコを吸った。次ぎの駅に着くと車掌が駅から乗り込んできて。私は水をぶっかけられ、「車内は禁煙です」と一言。そしてすぐさまそこの駅へ途中下車。ひきずり降ろされた。まだあと1時間は余裕があったがこの線は便数が少ないのである、でも時刻的に今の時間帯は結構多いので安心した。そして次の列車に乗り込み。空いている席に座り、携帯を見ていると不思議な点が或事に気づいた。メールで同窓会の返事を個々でしているが。忌犬村は携帯すら持っていないのである。が、ちゃんと出席するとの返事がなされている。
 これは誰かのいたずらにちがいないと考えていると。後ろの車両からブービーがやってきて。ドっきりでーすと言った。私は少々怒りぎみであったが。彼は「ま、ここまでの運賃とこれで許してくれよ」と白いセーターと何百円かここまでの運賃を払って何処かに去って行った。 (朝起きると灰皿が枕元においてあった)