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　債権回収の現場にいた。日々債務者との戦いであった。今日、私のアジアの友人であったポンチョ・ムサメラーニャが支払いを滞るはめになった。携帯は繋がらず、自宅は転居済みで、友人も彼の消息は不明。当然私は彼を追い詰める事となった。変−transcape?と気ずくのが遅かった。彼の会社を探すため、会社図鑑2001地の巻を調べると、その会社はダミーであった。
　私はだまされていた。私の安易な信頼は志賀直哉の動物随想に出てくる、まぬけな動物の一つであった。

志賀直哉の動物随想