猫の死

朝、通勤途中の家のすぐ側の道路のど真ん中に車に轢かれたと思しき猫が死んでいた。自分の飼ってる飼い猫にそっくりだった。出社に間に合わないかもと頭をかすめたが、急いで家に戻り猫を探すがいない。あちこち探すとテーブルの下に隠れていた。ほっと安堵したが身内の猫で無ければ助けない自分に幻滅を覚えた。この世界で一日にどれだけの死があるだろうか、その一つ一つに悲しみを覚えるなら悲しみのダメージはどれだけ募ってくるだろうか。その悲しみで心は破裂するのだろうと思った。