知に働けば蔵が建つ

人間はつねに賃金に対して過剰な労働をする。というよりむしろ、ほうっておくと賃金以上に働いてしまう傾向こそが人間性を定義する条件の一つなのである。

一方でニートは資本主義を追い越してしまったのだと

 あらゆる人間関係を商取引の語法で理解し、「金で買えないものはない」という原理主義思考を幼児期から叩き込まれた人々のうちでさらに「私には別に欲しいものがない」というたいへん正直な人たちが、資本主義の名において、論理の経済に従って、「何かを金で買うための迂回としての学びと労働」を拒絶するに至ったのである。 P31

それはそうなのだろう、だが等価交換が唯一合理的だと信ずる人も多いのは事実だ
そして、戦争も餓えもしらずに豊かさの上でぬくぬくと育ってきた我々の世代はニートにならざるを得ない
あらゆる問題は備蓄の金銭によって先送りされるのだ…

知に働けば蔵が建つ

知に働けば蔵が建つ