アイスマン

 来年はこの地に根をおろして。アパートも借りて生活か…と思ってた矢先に。
 O阪へ戻れとの指令。こうころころと猫の目のように変わるのも知らねえ。
 来年からU田勤務と相成った。
 
 ホテルに戻ると長いホテル生活を省みて、毎日のように氷を部屋まで持ってきてくれたホテルの人に感謝した。
しかし邪推するなら彼らの笑顔の裏には冬にもかかわらず毎日氷を要求する私はひそかにアイスマンと陰でニックネームで呼ばれていたのかと最後に推測した。