夏の夜の夢に逃げるスペクタクルの翼

 先日、短い夏休みの一部をヨーロッパで過ごした。
訪れた不思議な都市は夏のバカンスのせいか人は閑散としていた…。
 前の職場の課長との初めての旅行。
 或る理髪店か髭剃り屋に似た店。それが何の商売か店の中に入っただけでは推察しかねた。
 その鬚面の店主の面持ちが怪しくてしかもその行動も理解不可能であった。
 しかし、課長は「決めた!」と叫び俺は今の仕事を辞めたらここで修行すると誓っていた。