道具屋筋の近くの肉うどんがうまいと評判で吉本の芸人もよく来るとのうどん屋へ先輩と昼飯を食いに行った。その肉の旨味は絶品とは言いがたいがまま普通よりかは多少はましかとの程度であった。
あつあつの肉うどんを食っていると、ターバンを巻いたインド人の男が一人で入って来た。
そしてすぐさま「この肉は何の肉ですか?」と従業員のおばちゃんに聞いた。
「豚ですが…」とおばちゃんが言うと「そうですか…」と悲しげな面持ちで出ていった。
- 作者: 橋爪大三郎
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2001/06
- メディア: 単行本
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