壊滅すべき魂

 夜明けと栄光とそして壊滅

 シャブを打ちながら彼は思った「俺はこのまま死んで行くのだろう。」と…。
 ウイスキーを一本丸まる飲み終えて、ふたたびシャブを注射器一本ぶん打った。
 「ふう」と横になり一息つくと今、いる場所…彼のいる場所はぐにゃりと変化しだした。
 グニャグニャな場所。ぼあほが昔言ったある言葉が思いだされた。しかしその言葉もすぐさま忘れてしまった。
忘れた事はどうでもよい事だろうと思った。
  書きかけの手紙が机の上にあった。これを書かねば死ねないなと思った。それは以前フランスに滞在していた時共に住んで居たキャロリーヌに対する手紙であった。